命の母を買う前に
今月43歳になる私
同級生のSNSに、疲れやすくなった、やる気が起きないなどの
投稿が目に付くようになってきました。
そろそろ『命の母』を試そうか、なんて話題が盛り上がっていましたが
更年期を意識し始める年齢になったのだと実感しました。
「命の母」は効果があったとの話も
合わなかったという話も両方聞きます。
そして商品の良し悪しをお話ししたいわけではありません。
40歳をすぎてからの女性の不調は
具体的な理由が(風邪を引いたとか)ない限り
なんとなく更年期が頭をよぎるかと思いますが
まずは「命の母」って少し安易な気がするということを伝えたいのです。
イライラすることが増えたとか
仕事や家事のモチベーションがあがらないとか
メンタルの低下の影響も
更年期の症状に含まれますが本当のところはわかりませんし。。
そもそも、東洋医学では更年期という概念はありません。
では更年期を訴える方、更年期かどうかわからないけど
疑わしい症状に悩まされ始めた方にどう対応をしていくのか。
鍼灸治療において私がやるべきことは、どんな時でも同じです。
症状、つまり不定愁訴(原因不明の不調)の出方によって
身体の状態を捉えて原因を探すところから始めます。
更年期と、ひとくくりに診るのではなく
ひとりひとりの身体の状態や症状によって対策を考えるのです。
身体の状態を見るうえで大事なのは
「気・血・水」が正常に循環しているかどうか。
例えば
「血」が滞れば、肩こり、腰痛、眼精疲労、頭痛
不足すればめまい、睡眠障害、耳鳴り
「気」が滞り、上にのぼればのぼせ、ほてり、頭痛、動悸
足りなければ、疲れやすく、食欲不振、倦怠感
「気」「血」のどこに問題があるのかによって症状は異なり
また、その原因が五臓のどこにあるのかでアプローチは変わるのです。
友達の不調と
あなたの不調は別物だということ。
年齢と性別が同じだけで
不調の解決方法が同じわけありません。
なんとなく不調
なんとなく気分が上がらない
それを一つのサプリメントや薬で解消するよりも
自分の身体と向き合って
なんとなくのその先を見てあげることが必要なのではないかと
思うのです。
これから先の長い人生を
楽しく元気に過ごしていくために
不調を感じたら、まずは身体を見つめなおすことから始めませんか?
いいうんち出ている?下剤使わなくても大丈夫?
月経の周期は変わった?痛みは出ていないかな。
月経前の身体はどう?
睡眠はどうかな。
寝つきはいい?すっきり目覚めてる?